幼い頃から日々の暮らしに自然とピアノの音がありました。10歳で永井進先生に師事して以来、「演奏家として生きる」という道が静かに心に根付き、12歳で全日本学生音楽コンクール、15歳で日本音楽コンクールにて第1位をいただきました。
高校在学中にウィーン国立音楽大学に留学し、音楽が日常に息づく豊かな文化に触れて深い感銘を受けました。
その後は、ヨーロッパ各地をはじめ、南米やアジアでの演奏活動を通して、音楽とともに生きる歓びを全身で感じてまいりました。なかでも、格式ある音楽祭に招かれ、名だたる音楽家が集う地・ガスタインでの経験は、今も忘れがたい大切な記憶です。

帰国後は、クラシック音楽をもっと身近に、もっと自由に感じていただきたいという思いを胸に、プログラムづくりや演奏スタイルにも工夫を重ねております。
舞台は、常に一期一会の場です。音楽を通して、言葉では伝えきれない想いやぬくもりが、聴いてくださる方の心に届くことを願いながら、ひとつひとつの音に心を込めて演奏しております。
これまで支えてくださった多くの方々への感謝を胸に、これからもピアニストとして歩み続けてまいります。 メッセージを詳しく見る